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T教授の「戦略的衝動買い」 第822回

ダイソーのスケルトン完全ワイヤレスイヤホンを北里柴三郎1枚(税抜)で衝動買い

2025年04月12日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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イヤホン

デザイン製にも優れた1100円のイヤホンを衝動買い

ダイソーで見た目にも魅力的な1100円のTWSを発見して衝動買い

 家から近いこともあって、浅草の商業施設「浅草ROX」に買い物やランチにもよく行く。今回は同じビルにあるダイソーをブラブラしていて、ボディも充電ボックスもホワイトとクリアの半面トランスルーセントなワイヤレスイヤホン「DAISO_TWS_G273_4」(以下、G273)を衝動買いした。

 購入価格は1100円。昨今は日本にいても中華製のそこそこのイヤホンが、temuやAliexpressから1000円以下で購入できるので、それほどのインパクトは無いが、チープ&クールでミーハーな筆者にはピクピクするデザインだ。

 もちろん「Made in China」だが、頻繁にtemuやAliExpressをチェックしている筆者でも、意外とそのデザインには見覚えが無かった。

イヤホン

見た目だけなら1100円には思えない

 昭和な筆者が普段スマホで音楽を聴くときは、ワイヤレスイヤホンを使う機会は少なく、ほとんどは中国製の「KZ Castorカナル型有線イヤホン+アップグレードケーブル」。パッと見はそこそこ高級なマニアック製品に見えるが、両方で5000円程度のチープなものだ。

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筆者が普段愛用している有線イヤホン

 1960年代から2000年頃のロックや女性ジャズボーカルなどを中心に聴いている筆者の好きなサウンドは、中低域の層が厚くアタック感の強いボリューミーなタイプ。同じく有線イヤホンとして10年以上愛用しているAKG K3003もある。TWSイヤホンにも興味があるので有名無名を含め国内外でいくつか買って遊んでいる。

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これまでも結構買っている

 今回衝動買いしたダイソーのSKELTON True Wireless Earphoneは人から勧められたわけでも、事前知識があって衝動買いしたわけでもない。パッと見て、そのコンパクトさとクールな外観、そして税抜1000円という値段に惹かれて速攻衝動買いした。

 Bluetoothを使った多くの「完全ワイヤレスイヤホン」は、「TWS」と略して呼ぶのが一般的だと思っていたが、今回のモデルは英語表記はなぜか「True Wireless Earphone」と、ステレオなのに」Stereo」の文字が抜けた「TWE」となっている。しかしペアリング時に見えるデバイス名は「TWS」だった。

イヤホン
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税抜1000円、税込で1000円だ。パッケージの中身もシンプルそのもの

当たり前だが使い方は簡単
ケース込みで15時間動作するので十分

 クリアなプラケースを開けて取り出すと、充電ケースに収納された左右のイヤホンと取説が出てくる。左右のイヤホンも充電ケースも、背面がホワイトでもう半面の前面がクリア(スケルトン)で統一されている。そして取説のQRコードを読み取ることで、専用ウェブサイトで1分程のペアリング作業の動画説明を見ることができる。

 充電ケースも左右のイヤホンも、内部回路はクリアな前面を通して半導体などの部品やLEDインディケーターが透けて見える。充電中は左右のイヤホンに各1個、充電ケースに1個の赤いLEDが光り暗闇ではなかなかシュールな雰囲気だ。

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中身の部品が見える

 左右のイヤホンと充電ケースの両方で、約2時間ほどで充電が終わる。イヤホン単体の連続再生時間は約5時間。充電ケースのバッテリからイヤホンにあと2回の充電が可能らしいので、全部で再生時間は15時間くらいになるので十分だ。

イヤホン
イヤホン
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充電中は赤のLEDが光る

 充電が完了したので、早速スマホとBluetooth無線でペアリングしてみた。ペアリングはごく一般的で超簡単だ。スマホ側のBluetooth設定画面で見える「DAISO_TWS_G273_4」をタップしてペアリングすれば完了だ。

イヤホン

ペアリングも済ませたので、早速聞いてみる

さすがにヘヴィメタを聴くには低音が不足気味か

 今回もAmazon Musicを使って好きなミュージシャンの中から独断と偏見で何十年も推しの英国のハードロックバンド「ハンブル パイ」、同じヘヴィメタルバンドの「アイアン・メイデン」、日本でもファンの多いジャズボーカルの「サリナジョーンズ」、そして女性ブルースギーウーマンの「アナポポヴィッチ」、そして今回は参考のために「YOASOBI」も聴いてみた。

イヤホン

こちらも今回視聴した曲だ

 好きな音楽を聴くときに一番大事なことは、聴く音楽ジャンルによってイヤホンの形状も大事だと言うことだ。大音量のヘビメタ系が好きな筆者の場合は、一般的にカナル型と呼ばれる外耳道を完全に塞いでしまう形状の有線イヤホンの使用が100%だ。耳殻にクリップするBGM的イヤホンは、1回チャレンジしたが昭和な筆者は速攻で止めた。

 しかし今回のG273はイメージ的にはAirPodsとよく似た形状の通称「ポッド型イヤホン」だ。外耳道を塞がない分、外部音も多少は聴こえる。筆者の場合、初代のAirPodsが発売されたときに購入しただけだ。

 ネットを回遊するとたくさん見つかる「AirPodsの脱落問題」が筆者の意識にも強くあり、その後、AirPodsは買い替えていない。安価な中華製のなんちゃってAirPods系は遊びで何度か使った経験があるが、メンツより実利重視なのか、滑り止め効果のあるイヤーピースを付属しているモノが多い。

イヤホン
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筆者はカナル型イヤホンじゃないと落ちる心配があるタイプだ

 実際に今回のG273を左右とも耳に装着してみたが、左右同じサイズだと、筆者の場合は常に右側が脱落不安感を感じてしまう。シリコン製などのイヤーピースがある場合だと、それ自身がクッション緩衝材やスリップ防止になって脱落の不安感は確実に軽減される。

 多少不安のあるまま前述した音楽を順次試聴してみた。予想どおりにハードロックとヘヴィメタル系は高域はシャカシャカするが、スカスカ感が強い。最大の理由のひとつは明確な低域の不足だ。視聴したソースのレコーティングも1970年前後のソースが多く現代の音楽とはそのメインの帯域が大きく違う。

 サリナジョーンズもアコースティックベースの再生音が他のカナル型イヤホンと比べるとやはり不足感が否めない。アナポポヴィッチも同様だ。何曲か全アーティストを曲を変えながら聞いてみたが、この4つのソースに関しては中高音ではなく圧倒的な低域不足のための残念感だった。その感覚はYOASOBIでもまったく同様だ。

 しかしポッド型イヤホンの装着性を不要にアップすることは、何か別の目的を目指して作り上げられたモノを限りなくカナル型に近づけることになり、これも製品の開発意図からすると矛盾のある解決方法なのかもしれない。

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