ASCII Power Review 第277回
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NVIDIAの最上位GPU「GeForce RTX5090」搭載ノートPC=「AORUS MASTER 18 AM8H」実機レビュー=RTX5080と速度比較してみた
2025年04月01日 00時01分更新
GIGABYTEは、ゲーミングノートPC最高クラスのCPU「Core Ultra 9 275HX」と、GPU「GeForce RTX 5090」を搭載した18型ゲーミングノートPC「AORUS MASTER 18 AM8H」を4月上旬に発売する。
ノートPC版とデスクトップPC版では性能は大きく異なるが、5090搭載グラフィックボードはいまだ入手困難。その点、5090搭載ゲーミングノートPCであれば、いまなら家電量販サイトで予約購入が可能だ(記事執筆時点)。
GIGABYTEから試用機を借りたので、最強スペックで投入される「AORUS MASTER 18 AM8H」の実機レビューをお届けしよう。
「Core Ultra 9 275HX」+「GeForce RTX 5090」に
メモリー容量だけが異なる2モデルをラインナップ
「AORUS MASTER 18 AM8H」はOSに「Windows 11 Pro」、CPUに「インテル Core Ultra 9 プロセッサー 275HX」で24コア[8P+16E]24スレッド、最大5.4GHz、45~160Wを搭載。GPUは「NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU」で24GB GDDR7、最大Graphics Power 175Wを採用する。
メモリーは32GBまたは64GB(DDR5-5600、最大128GB)、ストレージは1TB×2(PCIe Gen4 x4接続SSD×2、空きスロット×1、最大6TB)を搭載している。
32GBメモリー版が「BZHC6JPD65JP」(実売価格75万円)で、64GBメモリー版「同45JP」(実売価格92万2800円)の2モデルをラインナップ。CPU、GPU、SSDのスペックを揃えているのは珍しい。
ディスプレーは18型WQXGA液晶で2560×1600ドットでミニLEDバックライト採用、リフレッシュレート240Hz、最高輝度1200ニト、色域DCI-P3カバー率 100%、コントラスト比125万対1、VESA DisplayHDR 1000、PANTONE色校正、TÜV Rheinland認証を採用。サウンド機能は、Dolby Atmos対応6スピーカーシステム(2W×4、ツイーター×2)、アレイマイクを内蔵している。
インターフェースはThunderbolt 5(USB 4、DisplayPort 1.4、100W PD 3.0対応)、Thunderbolt 4(USB 4、DisplayPort 1.4、100W PD 3.0対応)、USB 3.2 Gen2 Type-A×3、HDMI 2.1、有線LAN(2.5Gbps)、SDメモリーカードスロット(UHS-II)、3.5mmコンボジャックを内蔵。ワイヤレス通信はWi-Fi 7、Bluetooth 5.4をサポートしている。
本体サイズは400.7×287×25~30mm、重量は3500g。バッテリーは99Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵。バッテリー駆動時間は非公表だ。
ゲーミングノートPCはCPU、dGPUの異なる複数モデルが用意されることが多いが、本製品で違うのはメモリー容量のみ。またメモリーはスロットに装着されているので、将来的には容量を容易に増やせる。下位モデルを購入しても、将来的に上位モデルを超えるスペックを実現できるのはうれしい仕様だ。

右側面には3.5mmコンボジャック、SDメモリーカードスロット、Thunderbolt 4、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、左側面には電源端子、有線LAN(2.5G)、HDMI 2.1、USB 3.2 Gen2 Type-A、Thunderbolt 5を用意
キーストロークは2mmと深いが
キーピッチは実測18.6mmと狭め
本製品にはRGB各キー独立カラーバックライトを内蔵した、テンキー付き英語配列キーボードが搭載されている。個人的にはゲームでテンキーを使うことはないが、マクロを登録するために活用している方もいるだろう。英語配列なのは、コスト的に日本語配列を用意できないのだと思われる。
ひとつ注意いただきたいのはキーピッチが実測18.6mmとやや狭いこと。キーストロークは2mmと深く、キーボード面の剛性も高いが、普段19mmキーピッチのキーボードを使っている方は多少慣れるのに時間はかかるだろう。
ゲーミングノートPCというと、ウェブカメラはオマケ的な製品が多いが、「AORUS MASTER 18 AM8H」の画質はかなりいい。解像度はフルHD(1080p)と決して高くはないが、RGBカメラとIRカメラが独立しており、明るく、自然な発色で撮影できる。ゲーム配信に使えるとまでは言わないが、ビデオ通話用途であれば十二分な画質を備えている。
RTX5090搭載AUROS MASTER 18の速度は
RTX5080搭載機の108~121%相当
RTX4090搭載機の107~117%相当
それでは、待ちに待ったベンチマークを見ていただこう。「Core Ultra 9 275HX」と「GeForce RTX 5090」という最高クラスのCPUとdGPUを採用した「AORUS MASTER 18 AM8H」はどのぐらいのパフォーマンスを発揮するだろうか?
今回は比較対象機種として、同じ「Core Ultra 9 275HX」にひとつ下の「GeForce RTX 5080」を搭載する「ROG Strix SCAR 16 G635LW」、「Core i9-14900HX」と「GeForce RTX 4090」を搭載する「ROG Strix SCAR 18 G834JYR」をもってきてみた。
RTX5090はAI TOPS値が1824で、5080は1334。CUDAコア数は10496と7680、消費電力は最高150Wと同じだが、VRAM構成は24GBと16GBという違いがある。TOPS値とコア数では5080の130%以上の性能が期待できるが、マシンの冷却設計とどこまで回すかによって変わってくる。

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