2025年4月4〜6日に三重県・鈴鹿サーキットで開催された自動車レース「F1日本グランプリ」。今年は開催直前に日本人ドライバーである角田裕毅選手が強豪チームであるレッドブルに移籍したことで、大盛り上がりを見せ、開催3日間で26万6000人の観客が集まった。
このようなスポーツイベントや音楽フェス、コミケなど、大規模に人が集まるイベントでは、各キャリアがネットワーク対策をする。この数年、チケットも電子化され、入場ゲートでQRコードをかざすイベントが増えてきた。観客だけでなく、スキャンするスタッフもそれぞれスマホをかざしてチケットを確認する。場内での買い物もキャッシュレス決済が浸透している。
特にF1は広大なサーキットで開催されるため、遠く離れた見えないところで、抜きつ抜かれつのバトルをしていることもある。最近ではライブ中継しているアプリを起動しながら見ている観客もいる。キャリアにとって、F1が開催される鈴鹿サーキットは万全なネットワーク対策が求められるイベントのひとつなのだ。
そんななか、数年前から鈴鹿サーキットに対策に注力しているのがソフトバンクだ。
通常、こうした大規模イベントでは「移動基地局車」という、スマホが通信をする基地局を搭載した大型車を施設内に駐車させる。
しかし、ソフトバンクでは2024年、F1が開催される鈴鹿サーキットにおいて、移動基地局車を出動させなかった。なぜなら、移動基地局車を出さなくても十分に通信品質が安定するよう、サーキット内の基地局を増やすと共に、使える周波数帯も最大限、投入することで、F1開催時だけなく、通常時から快適に使える環境を整備してしまったのだ。
ただ、こうしたネットワーク対策に終わりはない。
今年、ソフトバンクはさらなるネットワーク品質向上対策を打ってきた。

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