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AIのプロに学ぶ、RTX PRO AIマシンの使いこなし術 第3回

気鋭の映像制作企業 J2BのCEOが話す、AI時代のワークステーションの使い方

AIワークステーション “Lenovo ThinkStation”は「効率的で、しかも安い」価値創造の源泉

2025年04月30日 11時00分更新

文● 編集● 貝塚怜(角川アスキー総合研究所)
インタビュー● 遠藤諭(角川アスキー総合研究所 主席研究員)
撮影● 永山透

提供: レノボ・ジャパン
協力:アスク、NVIDIA

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写真左からJ2Bの金世鐘氏、CEO 金廷均氏、CTAO 古富裕造氏

AI時代で勝ち抜く、“自ら作る”AI戦略

「AIに駆逐される前に、AIを自分たちでつくる選択をしたんです」

 そう語るのは、広告と映像制作を軸にAIソリューションを展開するJ2B株式会社のCEO 金廷均氏。生成AIと高性能GPUを活用しながら、広告表現と制作ワークフローの革新に挑む同社にとって、AIとそれを支えるワークステーションは、もはや道具の枠を超え、“ビジネスの中核を担う価値創造の源泉”。同社のクリエイティブを支えるための根幹インフラとして、現場に深く組み込まれている。

舞作家MYSACCAとaimaTV
J2Bが開発を進める2つのプロダクト

朴慧臨氏が見せてくれた舞作家(MYSACCA)のデモの模様。ごく簡単な操作のみで、脚本も自動生成されている

 J2Bが現在β版として提供中で、正式ローンチに向けて開発を進めている、同社の中核を担うプロダクトが2つある。「舞作家(MYSACCA)」と「aimaTV」だ。

 舞作家(MYSACCA)はAIを活用したストーリーボード生成ツールで、ストーリーの雰囲気やターゲット層、動画の長さ、キャラクターなどを設定するだけで、数分以内に結果が生成される。

 企画段階では、ユーザーがアイデアを入力するだけでなく、AIが自動で構成を提案することも可能。さらに、台本に沿ってコンテ・音声・字幕を自動生成し、ビデオコンテとして出力できる。トーンや色味なども自在に調整できるため、複数のバリエーションを効率よく制作し、クライアントに提示するのにも最適だ。

 登場人物には、実在の人物だけでなくAI生成の実写モデルや2Dキャラクターも使用でき、BGMも作品に合わせて自動生成される。企画からビジュアル、音声、音楽に至るまで、映像制作のプロセス全体を一貫して支援するツールとなっている。

 一方の「aimaTV」は、動画制作の後半工程を担うAIソリューション。

 自社開発のAIがコンテンツの内容を自動で生成し、その内容に基づいた映像化を行う。セリフや字幕も自動生成され、さらにAIアナウンサーがナレーションを担当する。最終的には、完成した動画を各種プラットフォームに最適化し、タイミングを指定して自動配信することが可能だ。

 つまり、aimaTVを導入すれば、撮影や編集、ナレーション、配信にかかっていた手間をAIが一手に担ってくれ、企業はより多くのコンテンツを、より短時間で届けることができるようになる。

 いずれも、広告や映像制作の常識を覆し得る可能性を持ったプロダクト。そしてその開発に欠かせないのは、RTX GPUを搭載したAIワークステーションだという。

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